2010年12月1日水曜日

今週

こんばんは。今週は京都大学でのインゼミや,3年生は論文作成があるために,三橋がアップデートします。

今週金曜日は,京都大学経済学のゼミに出向き研究発表を行います。京都の吉田キャンパスにみんなで行く予定です。そのため,今年は夏合宿を行いませんでした。

今年は5回ほどインゼミがあり,例年よりも多くなりました。他のゼミの発表を聞くことで刺激を受けたり,他所のいいところを盗んでいくことが目的です。他所の人から教えてもらうためには,その人たちに好きなってもらわなければいけないので,マナーや挨拶については,かなり厳しく指導してからインゼミに行きます。言葉づかいや,懇親会の席での振る舞いについても私はかなり厳しく言います。ゼミでは本よりも,人から教わることが多いのです。普通の人は,嫌いな人にわざわざ一生懸命教えません。だから,人から教わるためには,まずその人に好きなってもらうことが必要で,少なくとも,その努力が求められるのです。あなただからこそ教えてあげよう,と相手に思わせないといけません。

インゼミの個人的な楽しみは,他所のゼミの先生が,自分のゼミの学生の発表に対するコメントを聞くことです。なるほどねぇ,と思うことが多々あり,非常に参考になります。自分はそうは思わんなぁ,と考えるだけで,逆に,あー自分の考えはこういう特徴なのか,ということが分かります。

あと,他所のゼミでの先生と学生の距離感も結構見ています。それを見て,いろいろと反省したりしています。

他所のゼミの発表を聞く祭には,自分なりの基準で聞いています。この基準は年々変わっているのですが,今は,毒があるのかどうか,に興味があります。もしくは,どうすれば毒のある研究に持っていけるのか,という感じで聞いています。もちろん,ロジックや検証の正確さ,信頼性,理論的な枠組み・体系の中での位置づけ,発見の新規性も重要なんですが,毒々しい研究が私は好きです。私も目指しているところなのですが,生身の人間の凄まじさを感じさせる研究なんていいですね。聞いた後に,胸くそが悪くなるようなものを狙っているんですが,この前私がアメリカで発表した時は,そういう感想を言ってくれたイスラエルの先生がいて,ちょっと嬉しかったです。

他所のゼミさんとのインゼミ後の懇親会も楽しみの1つです。私は,生意気な学生さんと話すのが大好きです。そういう人たちと話すと,なんか元気が出てきます。

私はほとんど聞いているだけなので,インゼミは気楽なイベントなのでは,と思われるかもしれませんが,結構,学生さんの発表ごとに緊張しています。大丈夫かな,なんか時間配分まずいんじゃないの?,言うべきことが言えてないんじゃないの,と,ハラハラしながら聞いています。この仕事をやっていると心配性になります。

今週後半は,そういうわけで,どなたかがインゼミの報告をしてくれると思いますのでお楽しみに。

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